「薬を飲むから、早く風邪が治る」
そのように聞いて育ってきたパパやママがほとんどでしょう。
「苦い薬でもちゃんと飲まないと、風邪が治らないよー」
そんな会話はよく聞きます。
テレビCMをみても、早めに薬を飲む事で、風邪が治るような印象を受けます。
しかし、咳止め、鼻水止め、タン切りなどの病院で処方される風邪薬は風邪そのものを治したり、治りを早くしたりする効果はないのです。
風邪薬は風邪を治していない。咳などの症状を抑えているだけ
じゃあ、薬って不要では?
と考えてしまうかもしれませんが、
どうしても、仕事や学校を休むことはできないため、薬で症状を抑えなければならないことも多々あります。
しかし、小児はどうでしょうか。
薬を飲んで症状を抑えて、大人と同じ様に無理に外出する必用があるのでしょうか。
子供は、家でゆっくり安静にさせるのが一番です。
安静にせず、走り回るのは元気な証拠でもあるのです。
風邪を治すときの薬の力は1割ほどで、残りの9割は自然治癒力といっても過言ではありません。
それを、逆に捉えて、薬の力で9割治していると思い込まないで下さい。
あくまでも、回復の手助けをするための薬であって、治すものではないのです。
海外では小児にあまり薬を飲ませないことも
日本でも、薬局で販売されている風邪薬には
「二歳未満には医師の診察を優先し、やむをえない場合のみ服用させること」
と記載するように、厚生労働省から製薬企業に指示がでています。
イギリスなどでは、小さなこどもには服用を禁止させている国もあります。
薬がまったくのリスク0ではない事は、多くの方が認識しているかと思いますが、特に小児に飲ませるときは慎重になったほうがよいのです。
まとめ
風邪薬は風邪を治しているのではない。また、治りを早めているわけでもない。咳や鼻水などの症状を抑えているだけ。
実際は子供が自分の力で治している。
小児科の先生は重い病気の症状がでていないかチェックをしている。診察時に問題がなければ、薬を処方して様子をみてもらっている。